アスベスト問題
最近特に耳にするアスベスト問題に付いて判る範囲で説明します。
一般に目に触れる物では、鉄骨造建物の鉄骨を耐火被覆しているものです。
または断熱吸音材として使用しているケースです。
でも目視では、それが問題のアスベスト(石綿)なのかロックウールなのかは、判別しづらいです。
指で擦ると粉々に砕け、肉眼で見ても繊維状には見えないのがアスベスト、指で擦っても砕けなく、肉眼で見ても繊維状のままなのがアスベストです。発ガン性物質と言われているので、自己責任で触って見てください。一般的には専門家に分析依頼します。

問題となっているアスベストは建築材料にいろいろな形で使用されてきました。規制されるのはそれが飛散の可能性がある場合です。
 従前から規制されていたのは「建物解体時」です。2005年7月1日から施行される「石綿障害予防規則」では、建築物の所有者や貸与者に対する処理義務の条項も盛り込まれました。

吹付け石綿は昭和49年以前、石綿含有吹付けロックウールは昭和55年、その他の石綿含有吹付けは昭和64年以前に施工中止になっています。一番最近の昭和64年ごろまで使用していたものの代表は「湿式吹付けロックウール(耐火、断熱))です。
建築基準法で鉄骨造の柱梁などは耐火被覆しますので鉄骨造の建物を所有している人はチェックが必要です。(建築基準法でどんな規模が耐火被覆をしているかは建物規模にもよりますが、例としては3階建て以上、床面積200u以上などです。)
平成16年10月1日からは石綿含有製品の製造、使用等が禁止となりましたので、今現在では、含有建材も含め
市場には無いものと思われます。(*石綿をその重量の1%を超えて含有する製品が禁止)


アスベストの基礎知識
・アスベストとロックウールの違い
   →ロックウールは日本名で岩綿、アスベストは石綿ですので誤解を生じることがありますが、ロックウール 
     は人造の繊維であるのに対して、アスベストは天然の繊維ですので別物です。

対処法
 ・対処法は「除去」「封じ込め」「囲い込み」です。除去後は乾式の耐火被覆材で被覆します。

Q A
石綿の種類はありますか? 6種類(クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィラト(直閃石綿)、トレモライト(透角閃石綿)、アクチノライト(陽起石綿))があります。
平成16年10月1日からは石綿の重量1%を超えて含有する製品の製造、輸入、譲渡または使用が禁止されました。
石綿は何が有害ですか? 粉じんです。
解体や製品の切断時にでる粉じんが問題です。空気中に飛散する事がない状態では人体への影響ないと言われています。
石綿粉じんの有害性とはどのようなことでしょうか
発生する健康障害としては、1;石綿肺、2;肺がん、3;胸膜、腹膜、心膜、中皮腫、4;良性石綿胸水、5;びまん性胸膜肥厚などです。
石綿が使用されているのはどんなところでしょうか 耐火被覆材、ビルの機械室内の吸音、押出成型セメント板、外装サイディング、車のブレーキパットなどです。無石綿に切り替わった時期は各商品により様々ですので、一つ一つチェックしないと分かりません。

各種材料はメーカーホームページでも公表していますので、ご確認ください。
石綿粉じん対策はどんな方法がありますか 1.「除去」;吹付け石綿を除去して他の非石綿建材に代替する方法

2.「封じ込め」;吹付け石綿の表面に固化剤を吹付ける事により塗膜を形成する表面固化型と、吹付け石綿の内部に固化剤を浸透させ、石綿繊維の結合力を強化する浸透固化型があります。

3.「囲い込み」;石綿が吹き付けられている天井、壁などを非石綿建材で覆うことにより、石綿粉じんを室内等に発散させない方法


なぜ今の時期に問題が表面化しているの 「吹付アスベスト」は1955年(昭和30年)頃から1980年(昭和55年)に使用されました。20年から40年の潜伏期間を経て実際に健康被害が報告され始めた事と、それらの建物の建て替えピークの2020年に近くなっきたことで、解体時の飛散を防止する法整備が行われたことにより、問題が表面化しているのだと思います。

アスベストはその輸入量が増加した期間と比例して、死亡者は今後30〜40年の間に10万人に達すると予測している研究者もいるほど深刻な社会的問題です。